二〇二六年十月までの考察記事から、いま考えていること

ロボットに、
何を任せればいいのか。

動かすことと、現場で使われることは違う。
その間を、実機を触りながら考えています。

いま見えていること

LOG286LOG306

公開されている事例を調べると、ふだんの動きはできていても、例外が起きると人の手に戻っていました。別の現場に広げるたびに、調整の手間がまたかかるという問題もあります。一方で、運用を組み替えて、長く使われている例もあります。

LOG314

今のロボットの方向性は
なにかピントが
ズレているのでは?

考えの軸

1

1 人が足りない仕事から、任せる作業を探す

気づいた場面

人手が足りない現場の話を聞いたとき。わかめのゴミ取りや魚の仕分けのように、次にやってくれる人がもう見つからない仕事があります。

LOG318

役に立ちそうなタスクが
なにかを決めるのが
実は結構大変よな。

なぜそう考えるかLOG314LOG319

次の人が見つからないまま、熟練の人がいなくなりそうな仕事があると聞きました。そうした人の判断には、言葉や数字になっていない部分があります。いなくなれば、その判断も一緒に消えてしまいます。

LOG318

人がほんとうに集まらないけど、
世の中には常に必要である
業務を見つけるのが
大事だよね。

LOG319

暗黙知があるうちに
自動化、AI化、
ロボット化しないと
技術が消えるね。

考え

ロボットに合う作業から探すより、人がどうしても集まらない仕事から探すほうがいいと思います。

やりたいこと

熟練の人がどこを見て、なぜそう判断しているのかを、聞けるうちに記録したい。そのうえで、機械に任せられる部分を見つけたい。

2

2 今の技術で成り立つ形を見極める

気づいた場面

MicroFactory の構成を調べたとき。派手なデモより、今使える技術を組み合わせて、任せる作業を絞る進め方に目が向きました。

LOG320

micro factoryの
いいところは
派手なデモではなく、
現実的で、
現時点で合理的な技術で
タスクを切り出して
ロボットアームの可能性を
少しずつ広げているように
思います。

なぜそう考えるかLOG286LOG329

ロボットは本体が安くなっても、置く場所や扱う物が変わるたびに調整が要るので、1台から先に広がりにくいことがあります。中身の見えない作り方だと、問題が起きたときに現場で直せないおそれもあります。だから、本体の安さより、今使える技術で作業を切り出し、人が手を入れられる形かどうかを見ます。

LOG315

後付けAIや
後付けロボット技術などの
方を進めた方が、
中小には
ハードルが低くて
いいかもな。

考え

ロボットの形は、人型である必要はないと思います。

やりたいこと

人型のロボットを待つより、今ある機械に画像認識や判断を後から足す方法を試したい。中小企業の負担を下げられるかも確かめたい。

3

3 次にどう動くかを、人に伝える

気づいた場面

滑らかに動けば安心だ、という前提に違和感を持ったとき。

LOG212

実際のところ、
滑らかにアームやロボットが
動く=人が怖くない
ではないからね。
中途半端に滑らかに
動くなら、
カクカクしてた方が
人は安心するかもだよね。

なぜそう考えるかLOG212LOG296

人と同じ場所で動くなら、滑らかさより、次にどう動くかが相手に伝わることのほうが大事だと考えています。伝われば、人を傷つけることも減らせると思います。

やりたいこと

高い機体に頼らず、次の動きが伝わる間や予備動作を試したい。それが、そばにいる人にどう受け取られるかも確かめたい。

4

4 人が自分でできる余地を残す

考えが広がったこと

生産性と完全自動化を目的に、人が入らない前提の場所を考えていたときは、無人化が答えだと思っていました。そこから、人が自分で進めるのを支える役割も考えるようになりました。

LOG292

正直無人化が
唯一の最適解で
人は必要ないと
思ってました。

なぜそう考えるかLOG292

作業を肩代わりするだけでは、人が自分で進めるのを支えることにはならないと考えています。効率を上げる場所と、人が自分で進めるのを支える場所は、分けて考えます。

LOG292

結局、協働ロボットが
本当の意味で
協働でないのは、
人の主体性を
奪っていることが
問題なのでは?と
思いました。

LOG292

おれがロボットアームに
求めているのは、
精巧な動きをする
ロボットアームではないです。
なんなら少し頼りないくらいで
ちょうど良さそうなアームです。
やれることも
そんなに多くなくて、
これはココに入れてと指差す、
代わりにボタンを押してあげる。
手を振って呼び込むくらいの
機能を持つ。

やりたいこと

人が自分で進めるのを手伝うことも、ロボットの役割として考えたい。

元の記事

LOG262LOG292LOG324

5

5 個人で試せて、他の人も確かめられる形にする

気づいた場面

工場で何十人もの人がロボットを遠隔操作して、動きのデータを集めている映像を見たとき。

LOG118

人と機材使ってでも
とにかくデータが欲しい。

なぜそう考えるかLOG140LOG166

大きな会社は、約100万件のロボット操作の記録で学習させています。手元では、アームを動かした結果をスマホで撮り、AIに成否を判定させるところから、小さく確かめる方法を考えました。2026年4月には、深度カメラを買う前に、普通のカメラでできる限界まで試すと決めました。高い機材がなくても、同じ問いは小さく回せると思います。

LOG166

まずは2Dの限界までやって
そのあと深度カメラだね。
そこまでは
まだまだがんばるよ。

考え

研究のテーマを選ぶときは、他の人が同じ環境で再現できるかを物差しにします。

やりたいこと

スマホとシミュレーションで動きのデータを作る手順を、失敗した条件や判断の理由も含めて公開したい。他の人が同じ条件で確かめられる形を増やしたい。

考えが変わったこと

どんなロボットかを考える前に、人の苦痛を整理する

AIとの対話で、欲しいロボットの案を60個出し、ほとんどを採用しませんでした。今ある道具で済むものや、ロボットである必要がないものが多かったからです。何を作るかを決める前に、人が何を大変だと感じているかを整理する順番に変えました。

LOG264

ロボットそのものを考えるより、
苦痛の分類の方が
どんなロボットを
作ったら良さそうかが
明確になるのは確かだね。

書いた説明も、根拠まで確かめ直す

AIとの対話をまとめた記事を確かめ直したら、間違いが見つかりました。記事に書いたことでも、そのまま鵜呑みにはできません。説明の筋だけでなく、根拠まで確かめる必要があると考えています。

LOG286

なんか記事で書いたこと
そのまま鵜呑みは
まずいような状況だね。

まだ分からないこと

自分から問いかけるロボットは、人が考えたり、仕事に新しい価値を見つけたりする助けになるのか。

LOG2622026年7月

今は答えは
なさそうだけど。

指を差す、ボタンを押す、といった案を、実際に使われる機械としてどう形にするのか。

LOG2922026年7月

そういったロボットや
自動化の機械の具体例を
思いついていないし、
多くの人がそこに
市場があると
思っていないのが実情。

LOG323

作った動きのデータが、実機や現場でどこまで使えるのか。AIによる成否の判定が、人の目とどこまで合うのか。これから確かめます。

目指すこと

LOG214

ロボットアームを触るのは、
触りながら
ロボットの問題を
一から一つずつ理解して、
まだまだあるはずの
社会実装の課題を
見つけ出し、
クリアしたい——
そういうところだね。

LOG336

ハードを作って売る・貸すより、ソフト側でできることを続けるほうが、自分には向いていると思います。デモ機で、シミュレーションやソフトでどれだけ変わるかを見せたい。

この考えについて、話してみたいことがあれば。

メッセージを送る