サービスロボット導入シミュレーション #1

配膳ロボット、何台入れたら店は変わる?

飲食店のピーク時間を SimPy で再現しました。店のタイプ・ロボットの使い方・運び方を選ぶと、各条件40回ずつ回した平均が表示されます。

数字はすべて仮置き(試作 v2.6)
1. 店を選ぶ
2. 条件を選ぶ
フロアのスタッフ
配膳ロボット
ロボットの使い方
混み具合

1往復で回る卓(段の数)

受け渡し口で待っている料理を、段の数までまとめて載せ、近い卓から回ります。

デザート・ドリンク(倒れやすい物)

パフェの上が落ちる、ドリンクがこぼれる心配がある物です。

ロボットの費用と変わること(ひと月)は下にあります ↓

ロボットの台数を変えると

使い方を変えると

運び方を変えると

スタッフを1人減らして、ロボットで店は回るか

混み具合・使い方・運び方は、左の条件と同じです。

減らす前のスタッフ(ロボット0台)
代わりに入れるロボット

ロボットの費用と、変わること(ひと月)

人件費:店が回る最少のスタッフは何人減るか

人手不足:スタッフの手がふさがっている割合(9割を超えると呼び出しに出られない)/作業の軽さ:スタッフ1人が歩く距離/サービス:入店待ちと、料理ができてから届くまで

人件費のほかに、ロボットを入れて良くなること
  • 人手不足:配膳の往復をロボットが受け持つ分、スタッフの手が空き、人が足りない日でも案内・会計・呼び出しに出やすくなる(2つめの表の「手がふさがっている割合」)
  • 作業の軽さ:厨房と客席の往復が減り、歩く距離が短くなる。下げ膳にも使えば、重い皿を運ぶ負担も減る(「1人が歩く距離」)
  • サービス:料理が早く届き、入店待ちも縮む。空いた手を、客と話す・様子を見るといった人にしかできない接客に回せる(「入店待ち」「料理が届くまで」)
  • 試算に入れていないこと:採用・教育の手間、人が辞めたときの穴の埋めやすさ、スタッフの疲れ方。数字にはしていませんが、店によっては大きい点です
費用の前提を選ぶ
ロボットの払い方
1台の値段

保守(1台・月)

修理・点検の契約。月額に含まれる契約もあります。

使う年数

買った値段を、使う月数で割ってひと月の費用にします。

補助金

中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)。買う値段の1/2まで。下の「費用の前提と補助金」に条件があります。

スタッフの時給(円)

1,177円は、2026年度の最低賃金の全国平均(答申)です。

1人減らすと浮く時間(ピーク1回)

「ピークの間」は2〜2.5時間です。ピークの間だけ人を減らせるとは限らず、シフトは数時間単位で組むことが多いため、4時間も選べます。

ピークの回数

ひと月は30日で数えます。

費用の前提と補助金(2026年10月に調べた値)

    この費用の試算は、上の試算の結果(店が回るかどうか)をそのまま使っています。上の試算の数字は変えていません。人件費は「店が回る最少のスタッフ」がロボットで何人減るかだけから出していて、人手不足・作業の軽さ・サービスの変化は、2つめの表に試算の結果をそのまま並べていて、お金には直していません。

    まだ入れていないもの:地図づくり・設定・スタッフへの説明にかかる初めの費用、故障で止まっている間の手間、電気代以外の消耗品、補助金の申請の手間と通るかどうか、税金(買ったときの減価償却の扱い)。

    どの店で、どの使い方が効くか

    前提にした数字(すべて仮)

      この試算で扱うのは、店の図面がなくても答えられる「時間・順番・数」だけです。通路での鉢合わせ、人やロボット同士の接触、揺れで料理がこぼれる・倒れるといった「空間と動き」の話は Unity で扱い、その結果を一時停止・立ち往生の数字や、ロボットに載せる物の決まりとしてここに入れます。

      まだ入れていないもの:厨房の処理能力の上限、ドリンクバー周りの混雑、ロボットの充電、ロボットが自分で皿を下げる方式(アーム付き)、ロボットどうしが細い通路で待つこと(台数が多いほど、実際より良い結果が出ます)。

      この試算で扱う範囲(SimPy と Unity の分け方)
      • 決め方は1つ:店の図面がなくても答えられる問いか。
      • 答えられる問いは、この試算(SimPy)で扱う:何分待つか、何台要るか、誰が何を運ぶか。
      • 答えられない問いは、Unity で扱う:どの通路で鉢合わせるか、人に当たって揺れる・倒れるか、どれくらいの揺れでパフェの上が落ちるか。
      • Unity で測った数字(一時停止・立ち往生の起きやすさ、ロボットに載せてよい皿)を、この試算の入力に戻す。試算の形はどの店でも同じで、店ごとに変えるのは入力の数字だけ。
      使い方のもとにした事例
      • 上げ膳だけ:ガスト(2023年の取材で上げ膳だけと説明。エイイチの店舗での見聞とも一致)、焼肉きんぐ(食材を届ける用途)
      • 下げ膳にも使う:サイゼリヤ(用途の8割が下げ膳)、ブロンコビリー(配膳は人、下膳専用)、JR九州ステーションホテル小倉(洗い場が遠いので下げ膳専用。スタッフがスマートウォッチでロボットを席に呼んで載せる)
      • 巡回回収:焼肉の和民・かみむら牧場(席を回り、客が空いた皿を載せる。片付け時間27%減)
      • 1往復で複数卓:画面に「4番|1段目」のように卓と段が出る機種がある(店内の映像から)
      • 料理の種類で使い分け:びっくりドンキー・和食さとではデザートやドリンクを運ぶときに使っている(店内の映像から)。逆に、倒れやすい物は人が運ぶという分け方もありうる