GeminiとFigmaで4コママンガ量産体制構築|X・Instagram投稿を回し続けるための管理設計
LOG13HRI2025/12/22

GeminiとFigmaで4コママンガ量産体制構築|X・Instagram投稿を回し続けるための管理設計

ロボットの設計図が完成し、工場での量産ラインが整っても、それをお客さんの元へ届ける物流網がなければ製品は倉庫で眠るだけです。

広報活動も全く同じです。

これまでの試行錯誤により、生成AIを活用した薬剤搬送ロボットハコブくん4コマ漫画の量産体制(クリエイティブ・ファクトリー)を確立しました。次のフェーズは、これをいかに計画的かつ戦略的に世の中にデリバリーするかです。

そのために作成したSNS投稿進捗管理表の全貌とその運用意図を公開します。

※薬剤搬送ロボットハコブくんは技術検証用の仮想設定です。 実用化目的ではなく、制御・UIデザイン・HRI(人間とロボットの相互作用)の本質を探求するコンセプトとして定義しています。

 なぜ「管理表」が必要なのか? ——クリエイティブを「作業」に落とし込む

良いものができたら投稿するという運用は、趣味なら良いですが、プロジェクトの広報としては失格です。なぜなら、気分のムラが更新頻度のムラに直結するからです。

今回、Googleスプレッドシートで管理表を作成した最大の理由は、広報活動をインスピレーションからロジックへ移行させるためです。

作成した管理表のポイント

  • 日付・曜日・時間: 完全に固定化。

  • 投稿内容・テーマ: 「誰に」「何を」刺すかを事前に定義。

  • ステータス: 「未着手」「完了」の二元管理。

ロボットが搬送指示に従って動くように、我々も投稿指示書に従って動く。この規律こそが、SNS運用における安定稼働(サステナビリティ)を生み出します。

「1日3回」の戦略的意味

管理表を見ていただくと、7:30 / 12:30 / 21:30 という3つの時間帯を設定していることに気づくと思います。これは単に数を撃っているのではなく、「時間帯によってX(旧Twitter)を見ている層とメンタルが違う」ことを考慮したシフト組みです。

朝 (7:30) - 通勤・始業前

  • ターゲット: 情報感度の高いビジネスマン、エンジニア。

  • テーマ: 「拡散重視」「トレンド」。朝のニュースチェックのついでにRTしたくなるような、勢いのあるネタや時事ネタを投入します。

昼 (12:30) - ランチタイム

  • ターゲット: 休憩中の医療従事者、PM、デザイナー。

  • テーマ: 「共感」「入力vs出力」。仕事の合間にクスッと笑える「あるあるネタ」や、読みやすいライトな内容を配置。

夜 (21:30) - リラックスタイム

  • ターゲット: 経営者、採用担当、深く考えたい層。

  • テーマ: 「信頼獲得」「エンジニア向け深掘り」。1日の終わりにじっくり読ませる、プロジェクトの裏側や技術的なこだわりをマンガ化したものを投下します。

進捗管理表を作る3つのメリット

実際にこのシート運用を始めて感じているメリットは、ロボットのフリート管理システム(LOG12)と非常に似ています。

① 「在庫(ストック)」の可視化による精神的安定

ロボットに予備機が必要なように、コンテンツにも予備が必要です。

来週の火曜日まで投稿ネタが埋まっているという状態が可視化されるだけで、焦りが消え、クリエイティブの質を高めることに集中できます。ステータスが「緑色(完了)」で埋まっていく様子は、一種の快感でもあります。

② PDCAの高速化

なんとなく投稿していると、なぜバズったのか(あるいはスベったのか)が分析できません。

火曜日の・朝に・エンジニア向けに投げた・第6話という変数が明確であれば、朝はエンジニアより経営者向けの方が反応が良いかもしれないといった仮説検証が可能になります。

③ チーム連携の基盤

今後、漫画作成担当や投稿担当が増えた場合、このシートが共通言語になります。あの件どうなってる?という不毛な会話をなくし、シートを見れば全てがわかる状態を作ります。

広報も「エンジニアリング」する

ロボット開発において、ハードウェアを作るのと同じくらい制御システムが重要なように、コンテンツ制作においても配信管理システムが重要です。

  • LOG12: 12台のロボットを管理するダッシュボード

  • LOG13: 無数のコンテンツを管理するスプレッドシート

対象は違えど、やっていることは同じリソースの最大化と最適化です。

この管理表を羅針盤に、作成した4コママンガたちを、適切なタイミングで、適切な人の心へ搬送し続けていきます。