ハコブくん管理者向けダッシュボードのUIデザイン|FigmaによるHRI管理画面設計
総合監視画面:秒単位の「今」を掌握する

管理者が朝一番に見る画面であり、常時表示させておくホームです。
KPIカード(上段): 「稼働中 3台」「完了 47件」「待機中 2台」など、数字を巨大に配置。細かいログを読む前に、今、システムは健康か?を0.5秒で判断させるためのデザインです。
全フロア状況マップ(左下): 院内の略図上にロボットの現在地をプロット。「病棟」「外来」「薬剤部」といったゾーン区分が明確で、どのエリアに機体が偏っているかが一目でわかります。
稼働ステータス一覧(右側): ここには現在アクティブな機体がリストアップされます。進捗バー(プログレスバー)により、タスクの達成度が可視化されており、もし進捗が止まっていれば即座に異常に気づけます。
UI Design Point 12台すべてを表示するのではなく、今動いている(またはエラーの)機体にフォーカスできるフィルタリングが重要です。配色は医療現場に馴染む「清潔な白」と「信頼の青」をベースに、注意すべき情報だけを暖色(オレンジ・レッド)にして強調しています。
スケジュール管理

ロボット運用の心臓部がここです。
ガントチャート(右側): ロボットごとの稼働スケジュールがタイムライン(帯グラフ)で表示されています。
1号機は17:00まで稼働
2号機は18:00から交代で投入といった未来の動きが可視化されます。これにより、管理者は次の交代タイミングで渋滞が起きないかを予測可能です。
配送タスク一覧(左側): 「誰が・いつ・どこへ・何を」というオーダーの詳細リスト。エラー発生時には、ここから特定のタスクをキャンセルしたり、割り込み指示を出したりします。
UI Design Point 24時間運用において空白の時間(搬送リソース不足)を作らないことが最重要です。ガントチャートの余白は「休息」ではなく「充電・メンテ枠」として機能しており、シフトの重なりを一目で確認できるレイアウトになっています。
サブスクリプションの価値を最大化する

メーカー管理のサブスクリプションモデルにおいて、最も重要な資産管理のページです。
バッテリー詳細(中央): 巨大なバッテリーアイコンで残量、充電回数、劣化度を表示。 稼働ロボットを維持するためには、待機中ロボットが「いつ満充電になるか」を把握する必要があります。この大きなビジュアルは、次の出動可否を直感的に伝えます。
メンテナンス情報(右上): 最新メンテナンス日、次回予定日が表示されています。ここがアラート表示になった時、管理者はワンクリックでメーカーへ回収依頼(機体交換)を出します。
ファームウェア更新(右下): 12台のバージョン管理もここで行います。一斉更新で全台停止しないよう、個体ごとの適用状況を管理します。
UI Design Point 左側のサイドバーでロボット1号機〜12号機を切り替えるタブUIを採用。個体ごとのカルテのように詳細情報へアクセスでき、故障時のメーカー報告に必要なスペック情報(シリアル、FW ver)も即座に取得できます。
エラー・ログ解析:トラブルの「証拠」を掴む

何かあった時、原因を特定するためのブラックボックス解析画面です。
搬送履歴グリッド(左側): 膨大な過去の搬送データをリスト化。どの病棟への搬送に時間がかかっているかなどの傾向分析に使えます。
エラー・問題ログ(右側): システムからの警告だけでなく、「バンパー接触検知」「Wi-Fi切断」などの物理的・通信的なイベントが時系列で流れます。 現場からロボットが止まっていると連絡があった際、管理者はまずここを見て、「再起動で直るか」それとも「物理故障(メーカー交換)か」を判断します。
UI Design Point 文字情報が多いため「ステータスアイコン(完了・異常・遅延)」を行頭に配置し、スキャン性を高めています。情報の密度は高いですが、余白を十分にとることで「読む疲労」を軽減しています。
信頼をつなぐインターフェース
このダッシュボードは、ロボットを操作するためというより、ロボットが健全に自律稼働していることを管理者が確信するために存在します。
Overviewで、現在の安心を。
Scheduleで、未来の安定を。
Asset Infoで、資産の健康を。
薬剤搬送ロボットという複雑なリソースを、たった1枚のディスプレイの中に美しく整列させる。それが、病院という過酷な現場を支える静かなる管制塔のUIデザインです。
