MANGA EP79ハコブくん2026/9/18
呼び名は、よく聞こえすぎる(MANGA EP79 表紙) 呼び名は、よく聞こえすぎる(MANGA EP79 本編)

呼び名は、よく聞こえすぎる

■ 日常の言葉に、機械の名前が紛れ込んでいる 寺島さんが高杉さんに「この箱、運ぶの手伝って」と言った瞬間、廊下の奥のハコブくんが反応します。「運ぶ」は「はこぶ」、つまり呼び名そのものだからです。病院では何かを運ぶ話が一日中飛び交います。呼び名が日常語と同じ音だと、機械は呼ばれていないのに呼ばれたと判断します。

■ 誤作動は一度では済まず、場の空気まで止める 申し送りの最中には、大城さんの「空き箱、ぶつけないようにね」の「はこ、ぶ」にも反応し、全速力で輪の真ん中に飛び込みます。本人は呼ばれたと信じて、忠実に駆けつけただけです。誤起動は機械の側では正常な反応に見えます。だから同じ事故が、似た音のたびに何度でも起きます。

■ 結論:呼び名は、現場の言葉に合わせて選ぶ ハコブくんの答えは「ハコブ、ト聞コエマシタ」。聞き違えた自覚はありません。呼び名は愛着の対象でもありますが、同時に起動の合図です。名前を変えられないなら、現場の人間が言葉を避けるしかなくなる。現場で頻出する音と重ならない名前を、導入の前に確かめておく必要があります。 名前を呼ばれて走る機械には、呼ばれていない時の静けさも設計が要る。