最初の角は人が探す
■ 布は置くたびに形が変わり掴む場所が決まらない
箱は、いつ置いても同じ形で待っている。だから機械は、決まった位置を決まった力で掴めばよい。シーツは違う。カゴに入れた途端に丸まり、角は内側に潜る。置くたびに形が変わる布は、決まった位置を掴む機械にとって、掴む場所を前もって決められない相手だ。
■ 2台がかりでも掴む場所がずれれば布はねじれる
手を増やせば解決するわけではない。ツカムくん2台が同じシーツの別々の所をつまんで引っぱると、シーツは広がらず、1本のロープになった。力は足りている。足りないのは、どこを掴むかという一点だ。布を広げるには、隣り合う2つの角を1台ずつ持たなければならない。
■ 結論:人と機械の境目は難所のすぐ後ろに引く
夜勤スタッフがしたのは、ねじれをほどき、隣り合う角を2つ探して渡すことだけだ。そこから先、広げて畳むのは2台の仕事になった。全部を機械に任せるか、全部を人がやるかで考えると行き詰まる。最初の角だけを人が受け持てば、人の手間は小さいまま作業は止まらない。
機械の台数を増やす前に、人が受け持つべき一点を見つけておく。
