廊下の譲り合いに、ロボットも加わる
■ 待っていたのに、先に行かれた
大城さんが車いすの森田さんを押していると、廊下の先に配膳車が止まっていて、すき間は車いすがやっと通れるくらいだった。大城さんは手前で止まり、通れるか確かめた。その間に、向こうから来たハコブくんが、空いたすき間を先にすり抜けた。道ガ、空キマシタノデ。
■ 病院の廊下には、人の作法がある
病院のロボットの研究を紹介した記事では、職員が患者のために脇へ寄っても、ロボットはそのまま突き進んでくる、と不満が語られている。子どもに教えるようなマナーもない、という言い方まであった。病院の廊下では、患者さんを先に通すのが当たり前の作法だ。空いた道を最短で進むことは、その作法とぶつかる。
■ 結論:狭い所では、手前で止まって患者さんを先に通す
ハコブくんは、狭い所の手前で止まり、患者さんを先に通すようになった。森田サン、オ先ニドウゾ。森田さんは、よう分かっとる、と笑った。
道が空いているかだけでなく、誰が先に通るべきかで動く。