MANGA EP88ハコブくん2026/9/25
始めたら、終わりも決める(MANGA EP88 表紙) 始めたら、終わりも決める(MANGA EP88 本編)

始めたら、終わりも決める

■ 「ついてきて」の一言に、終わりは含まれていない
大城さんの「ついてきて」で、ハコブくんは処置室まで荷物を運びました。ところが用が済んだあとも、休憩室にも更衣室の前にもついていき、勤務明けのバス停まで来てしまいます。命令に背いたわけではありません。言われた通りに、忠実に続けただけです。止める言葉が、どこにもなかった。

■ 機械が受け取るのは、開始の合図だけである
白石さんの診断は、追従モードに終了条件がなかった、というものでした。人にとって「ついてきて」は、用事の範囲まで含んだ言葉です。処置室に着けばそこで終わりだと、言わなくても伝わると考えます。機械はその暗黙の範囲までは受け取りません。始まった状態は、止められるまで残り続ける。

■ 結論:終わりの既定値は、始まりと一緒に決める
ハコブくんは「次カラ、終ワリヲ聞キマス」と答えました。確認も一つの手ですが、毎回聞かれれば、人はそのうち疲れます。だから既定値が要る。目的地に着いたら解除する、一定時間で持ち場に戻る。そうした終わり方をモードに入る時点で決めておけば、命令が不完全でも機械は止まれます。
命令に始まりしかないのなら、終わりは設計者が先に用意しておく。