動きは性格として読まれる
■ 同じ機構でも、置き方ひとつで印象は割れる ツカムくんAとBは同じ機体で、同じカップを机に置いています。違うのは、その置き方だけです。それでもハコブくんはAに怯え、Bには礼を言いたくなりました。人は動作の結果ではなく、そこに至るまでの軌跡を見ています。結果が同じでも、受け取られ方は別物になる。
■ 動きの質は、機械の意図を伝える言語になる 口を持たない機械にとって、加速や減速、停止の間合いは、そのまま振る舞いの語彙になります。荒い動きは周囲を気にしていない印象を与え、丁寧な動きは相手を気遣っている印象を与える。実際に気遣っているかは関係ありません。観察者は動きから意図を読み取り、性格を組み立ててしまうのです。
■ 結論:動きを設計することは、性格を設計すること ツカムくんの言う通り、動きはキャラクターになります。つまり軌跡や速度の設計は、見た目や音声と並ぶUXの設計対象です。仕様を満たすだけの動きにも、意図しない性格は必ず宿る。だからこそ、どんな印象を与えたいかから逆算して動きを決める必要があります。同じ機体でも、信頼されるかどうかはここで分かれます。 ロボットは言葉より先に、動きで自分の人柄を名乗ってしまう。
